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電気炉からの一貫製造

「ONICON」で社会インフラを支える(鉄筋は「縁の下の力持ち!」)

伊藤製鐵所は、異形棒鋼のロングセラー商品「ONICON(オニコン)」を有し、業界でのリーディングカンパニーとして、高い知名度を誇っています。
異形棒鋼は、一般的には「鉄筋」と呼ばれます。主に建築・土木のコンクリート構造物に埋め込むことで、強固な鉄筋コンクリート(※)構造物となります。コンクリートの中では、埋め込まれた鉄筋の凹凸が、付着性・定着性を高める役割を果たします。

(※)鉄筋コンクリートとは、「圧縮力には強いが、引張力に弱いコンクリート」と、「引張力には強いが、錆びやすい欠点を持った鉄」を組みわ合わせることで、圧縮力にも引張力にも強く、コンクリートのアルカリ性で鉄の錆を防ぐことで、寿命も長くした構造体。

ONICONは、当社が、異形棒鋼に関する豊富な経験と研究開発の成果を結集して、1962年、他社に先駆けて開発した商品です。
折り曲げなどの加工性や、コンクリート付着性などに優れた節(ふし)形状を持ち、マンションやオフィスビル、学校、病院、鉄道、道路、橋、トンネルなど、日本各地の鉄筋コンクリート構造物に欠かせない鉄筋のトップブランドとして、ユーザー企業様から高い評価を得て、多くの納入実績を持っております。

持続可能な環境・社会へ貢献する電気炉メーカー(鉄は何度でもよみがえる!)

鉄鋼メーカーは、製鉄の方法により「高炉メーカー」と「電気炉メーカー」に分かれます。伊藤製鐵所は、電気炉メーカーとなります。
高炉(転炉)製鋼法と電気炉製鋼法では、主に以下の違いがあります。

主な原料

高炉(転炉)製鋼では、鉄鉱石と石炭を使用します。電気炉製鋼では、鉄スクラップを主原料としています。
鉄スクラップは、国内で供給できる数少ない資源の一つで、電炉メーカーは、使命を終えた鉄製品の回収、リサイクルに重要な役割を果たしています。

エネルギー使用

電気炉及び電気炉製鋼法は、多くの技術改善や開発により、高効率・省電力操業が可能です。

二酸化炭素排出

電気炉製鋼法は、鉄スクラップをアーク熱を利用して熔解、精錬するため、他製鋼法に比べ、二酸化炭素の排出量が少なく、有利です。

伊藤製鐵所は、これからも棒鋼を主力とする電気炉メーカーとして、多様化し続ける製品ニーズに応えながら、社会のインフラ整備や産業の発展、および持続可能な環境・社会づくりの実現に貢献してまいります。